食へのこだわり

食事は健康の基本です。バランスの良い食生活を心掛けましょう。

アルカ管理栄養士の思い

皆さんは日頃から食事を楽しんでいますか?忙しい現代では、手軽な食品も増え、食事を簡単に済ませることが多くなってしまうかもしれません。しかし人が健康に生きるために“食事”は切り離せない大切なものです。だからこそ健康に気を使いながらも、きちんと食事を楽しみたい。その思いを持って、アルカ管理栄養士は、患者様の美味しく健康的な生活を栄養の面からサポートしていきます。

食べて身体の中から健康に~薬膳のおはなし~ 2019.10 / vol.11

暑かった夏が過ぎ去り季節は秋へ。
朝晩の気温の変化など、体調を崩しがちの方も多いのではないでしょうか?
なんとなく身体の巡りが悪かったり、疲れがなかなか取れなかったり、目覚めが良くなかったり。

そのような時におすすめなのが『薬膳』。
薬膳や漢方というと、難しい印象をお持ちの方も多いと思いますが、実は身近にある食材には様々な効能を持ったものが数多くあります。
最近ではカフェなどでも薬膳を取り入れているメニューがあり、気軽に薬膳を楽しむことができます。
そこで今回は、日常の食事の中に簡単に取り入れることが出来る薬膳についてお話ししたいと思います。

 

1.薬膳とは?

『身近な食材にも薬と同じ効果がある』

薬膳とは、一人一人の体質に合わせて治療法を考える漢方の考え方を基本に、季節や体質に合わせて食材を選んで作る料理のことです。

もともと中国には「医食同源」「食養生」という考え方があり、食材にも薬と同じように身体を治す効果があると考えられていました。

今でも台湾、香港、中国などでは毎日の食事に薬膳が取り入れられています。
薬膳の考えを取り入れて食事を作るためには、まず、食材の持っている性質や味を知ることが大切です。

 

2.陰と陽

『相反する関係のバランスをとることが大切』

陰と陽とは、もともとは月と太陽のことで、相反する関係を指します。
例えば、夜と昼、下と上、寒い暑いなどもこの関係に当てはまります。

漢方では、この陰と陽が互いに協力・抑制し合って、バランスがとれている状態を、よい状態と考えます。

そして食物も陰と陽に分けられ、温める性質は陽、冷やす性質は陰と考えられています。
このことは、薬膳の観点から身体に合う食材を組み合わせるときの大きなポイントになります。

 

3.五行説

『あらゆるものは、木・火・土・金・水に分類できる』

古代中国の人々は、「木・火・土・金・水」の5つの物質が、生活の中でなくてはならないものと考えられていました。

自然界のあらゆるものを「木・火・土・金・水」の5つの性質と結び付けて分類したものを五行と呼び、季節、色、味、体の臓器などに対応しています。

この考え方は食材の性質にもかかわっており、五行の間には、お互いにその力を“促す関係”と“抑える関係”があり、それぞれに助け合い、抑制し合いながらバランスをとっています。

 

4.五性

『食べものの陰陽の性質を5つの段階に分けたもの』

食べものには身体の機能を促して温めたり、機能を抑えて冷やしたりする性質があります。
その性質を五行に従い、「熱性・温性・平性・涼性・寒性」の5つに分類したものが五性です。

旬の食材は、その季節にふさわしい性質を持っているものが多いのが特徴です。
薬膳では、この意味からも、旬のものを食べることが、身体を健康に保つと考えられています。

 

5.五味

『五行に基づき導き出された5つの味のこと』

五味は、食材の味を五行に基づいて、5種類「酸・甘・辛・苦・鹹(かん)」に分類したものです。
単純に舌に感じる味だけで分けられているのではなく、その味が持つ機能によって分類されています。

食材によっては1つの味だけでなく、複数の味を持っているものも少なくありません。
五味のほかにほとんど味のないものとして分類されている「淡味」、酸味の1種と考えられている「渋味」、という味もあります。


 

 

いかがでしたか?
薬膳では、食べる人の体質や体調、食材の性質、季節の特徴などをふまえて食材の組み合わせを考えていきます。
組み合わせによって、効果がアップしたり、強過ぎる効果を抑えたりする事ができます。

薬膳で取り入れられている食材は、身近に手に入る食材が多いので、気軽に薬膳を楽しむことが出来ますよ♪
ぜひ皆さんも、意識的に日常の食事の中に薬膳を取り入れて、身体の中から健康になりましょう!

今回の担当は、管理栄養士の曲木でした。

(参考文献:「増補新版 薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖」西東社)